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「指切りげんまん」は英語でどういう? ~ 小指の誓い

Pinky swear

以前読んだイギリスの恋愛小説で「指切りしよう」と男性が言うと恋人の男性が「アメリカ人になったのか」とからかう場面があったので、この記事を書くことにしました。「指切りげんまん」は英語で二通りの表現があります。

Pinky swear

Boyfriend Material というイギリスの小説で次のやり取りがありました。
A. I’ll promise not to. Pinkie swear.
B. Pinkie swear? Are you American all of a sudden?
A. しないと約束する。指切りしよう。
B. 指切り? 突然アメリカ人になったのか?
*Alexis Hall. Boyfriend Material (Kindle Locations 5997-5998). Kindle Edition. 

私は心の中で「指切りは日本の風習だ!」と叫んだ後に、「小指」という意味の pinkie のスペルに着目しました。米語では pinky が一般的です。

Pinky swear の swear は「誓う」「宣誓する」「断言する」などの意味があり、どちらかと言うと大人の言葉です。

子ども同士は pinky promise

子どもはもっぱら pinky promise を使います。
A. Will you come over tomorrow?
B. I will. Pinky promise.
A. 明日遊びに来てくれる?
B. 行くよ。指切りしよう。

指切りげんまんの歴史

念の為に Wikipedia で調べたら、pinky swear は北アメリカでは 1860年頃から知られていて、「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます」の英語バージョンもあったようですが今ですっかり忘れられています。私は一度も耳にしたことがありません。

Pinky, pinky bow-bell,
Whoever tells a lie
Will sink down to the bad place
And never rise up again.
小指、小指、ボウベル、
嘘をつく者は
悪い場所に沈み、
二度と立ち上がることはできない。

日本の「指切りげんまん」と同じでリズムが取りにくい掛け声です。

※Bow bell とはロンドンの St. Mary-le-Bow (セント・メアリ・ル・ボウ教会)の鐘の音です。

「指切りげんまん」は1600年から1803年にかけての日本で始まったとも記されています。

「指切りげんまん」の意味については TBSの子ども電話相談室のページをご覧ください。

英語の指切り

英語の指切りはハンドジェスチャーに近いです。

上記の例文のように一人が ”Pinky swear” と言いながら、小指を差し出します。すると、もう一人は自分の小指を引っ掛けて、無言で指切りを行います。1、2回絡めた指を軽く振る人もいます。

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こちらはこの記事を書くきっかけとなった小説のデジタル版のリンクです。日本人の方が書いた素晴らしいレビューがあるのでぜひチェックしてください。(私のリンクを通じて購入していただくと、お客様に費用はかかりませんが、私は手数料を受け取ります。)

Book cover image of "Boyfriend Material" a novel by Alexis Hall.


Photo by Tima Miroshnichenko

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