欧米の男性の名前には Jr. という
接尾辞がついていることあります。
カタカナ表記の場合は特にルールが無いようですね。
今回は名前に Jr. を付ける理由や習慣についてご説明します。
名前に Jr. を付け加える理由
日本ではあまり聞かないですが、欧米では父親と同じ名前を息子に付ける風習があります。「息子に自分の名前を継がせたい」という理由でしょう。
父と息子を区別するために、父親の名前の後には
senior
を略した接尾語の Sr. 、息子の名前には
junior を略した Jr. が加えられます。
父親のことをその妻や親戚、友人はファーストネームで呼ぶ事が多いので、混乱を避けるため、息子は
Junior
と呼ばれることが多いですが、父親とは違うニックネームで呼ばれることもあります。例えば、父親が
Robert であれば息子が Bobbie という具合に。
こちらは Variety 紙による2021年7月7日に亡くなられたロバートダウニーSr.
(ロバートダウニーJr. の父)に関する記事です:
三代目
Jr. が自分の子供に同じ名前を付ける場合は III
(ローマ数字の3)を付けます。ラッパーの
Eminem
の本名は Marshall Bruce Mathers III です。
父親が亡くなった後は Jr.
を外してもいいのですが、父親に敬意を払うためか、そのままにしておく人は少なくありません。
女性の Jr.
は皆無ではないのですが、結婚したら名字が変わるという理由なのか、あまりそういう習慣はありません。ファッションデザイナーの
Carlina Herrera氏の名前はに Jr. が付いていて、長女にも 同じ名前をつけているとのこと。
Jr. と II の違い
名前の後に Jr.
がつく人と、II(
ローマ数字の2)が付く人がいます。その違いは、Jr.
は父親の名前を受け継いでいるのに対して、IIは他の身内の名前を受け継いでいるということです。たとえば、おじいさんであったり、おじさんであったりします。
三代目は Jr. と同じく III が付きます。
長男とは限らない
元々ヨーロッパの王族のしきたりを一般人が真似したものなので、米国では Jr. や II
に関する法律はありません。次男や三男に父親の名前を付けるのは自由なので、名前に
Jr. が付いているから長男であるとは限りません。
この記事を書くためにリサーチしているときに見つけた記事です。:
NBAの Lebron James(
レブロン・ジェームズ)は長男に自分の名前をつけたことを後悔している、という記事。母子家庭で育ち、父親的存在がいなかったレブロン氏は、自分に子どもができたら思いっきり父親らしいこと思っていました。長男に自分の名前をつけたのもそんな考えがあったからです。
しかし、息子が中学で自分と同じバスケットボールをするようになって自分の名前は負担では無いかと思うようになり、若干後悔しているとのこと。しかし、息子さんはそんなプレッシャーなど物ともせずに試合で大活躍しているようです。
※画像の二人はレブロン・ジェームス親子ではありません。
参考にしたページ:
Photo by: Kaysha, African Bohemian
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