Please remove your shoes
最近イギリスやオーストラリアの近代恋愛小説を読んでいるうちに海外の家には「玄関」と呼ぶことができる場所があることに気づきました。その名は
mudroom です。
Mudroom とは
私が1970~80年代に読んだイギリスの小説に時々
mudroom
が登場しました。辞書で調べたわけではないですが、文脈から「雨やガーデニング、農作業で泥だらけになった靴を脱ぐ場所」で玄関ではなく勝手口に設けられたスペースだと想像しました。
Mud
(泥)を家の中に入れないための
room
(空間、名詞2Bの定義)です。
最近読んだ小説では少し様子が変わっていることに気づきました。最近の mudroom
は勝手口ではなく入り口にあり、「靴を脱ぐ場所」という意味で使われています。登場人物同士の靴を脱ぎ履きの最中の会話が描かれます。
考えてみたら私が十代、二十代の頃に読んだ小説には登場人物が家の玄関で靴を脱ぐ場面は出てきませんでした。
イギリス英語圏に遅れを取ってアメリカでも mudroom
が設けられるようになりました。ネットで調べたら mudroom
はまだまだ新しいスペースだという印象がありました。
以前ご紹介した Netflix ドラマの
Heartstopper では家の入口で靴やコート、マフラーを脱ぎ着するシーンがあります。[
動画] このような場所が現在の小説では mudroom と呼ばれています。
海外の mudroom
には脱いだ靴を収納するシューズラックとコートやマフラーを掛けることがホックやハンガーが用意されています。
もしやと思い Japanese mudroom
を検索したら、日本家屋の玄関の画像が表示されました。Mudroom
と玄関は100%同じではないですが、
close enough
なので、同じ意味で使っても問題ないと思います。
こちらは初めて見つけた「玄関」を mudroomと呼んだ英語の記事です:
Google 画像検索:
Mudroom の room について
Mudroom の room は「空間」や「スペース」という意味です。
自動車や飛行機の足のために設けられたスペースを
legroom といいますが、ここでの
room の「(足が入る)スペース」を表します。
Headroom
は車内の「頭上のスペース」という意味。
なので、mudroom
は「部屋」ではなく「家の中で靴や上着を脱いで一時的に収納する空間」だと捉えてください。
「靴を脱ぐ」と英語で表現する
Please remove your shoes before entering the shrine.
神社に入る前に靴を脱いでください。
A. Should I take my shoes off?
B. Yes, please. You can put your shoes on the shoe rack in the
mudroom.
A. 靴を脱いだ方がいいですか?
B. そのようにお願いします。 シューズラックに靴を置いてください。
She pulled off her boots and placed them in a plastic basin in the
mudroom. They were quite muddy.
彼女はブーツを脱いで、玄関のプラスチック製のたらいに置きました。
かなり泥だらけでした。
「靴は脱がなくてもいい」はこちらでご紹介しています。:
参考にしたページ:
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