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Eddie Van Halen と「ビート・イット」の関係

Eddy van Halen and 'Beat It'


2020年10月6日に亡くなったエディ・ーヴァン・ヘイレンと マイケル・ジャクソンのヒット曲とエディーがクレジットされなかった理由に関する英語の記事の一部を日本語に訳しました。


Beat It のギターソロ

私と年が近いアーティストがまた一人亡くなりました。ロックバンドヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディー・ヴァン・ヘイレン。今までのワイルドなハードロックのバンドとは違い見た目が「綺麗め」で長い髪をなびかせ美しいグラムメタルのバンドです。米軍放送のラジオで聴いたり、テレビでミュージックビデオで観ていました。

エディが亡くなったというのはTwitterで知りました。色々な投稿を読んでいると気になったのがこのツイート。エディーは2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンのヒット曲 Beat It にギターで参加したという内容。

ツイートに添付されていた記事の抜粋の最初の一行を検索するとこの記事にたどり着きました。当時エディーはプロデューサーのクインシー・ジョーンズの依頼でレコーディングに参加していました。そういえば、私はこの曲を思い浮かべるとマイケルの歌声よりもギターの印象が強いです。

ETのインタビュー


「ビート・イット」に関するエディ・ヴァンヘイレンインタビュー(ETのサイトより抜粋)
"Michael left to go across the hall to do some children's speaking record. I think it was E.T. or something," he recalled. "
「マイケルは通路の向こう側の部屋で子供向けのレコードに取り掛かっていた。(映画の)E.T. かなんかだったと思う。」と彼は回想した。
So I asked Quincy, 'What do you want me to do?' And he goes, 'Whatever you want to do.' ........
「で、クインシーに「僕は何をすればいい?」と聞くと、「何でもしたいことを」という答え。」
And I go, 'Be careful when you say that. If you know anything about me, be careful when you say, 'Do anything you want!'"
そこで僕は言った。「僕にそんな事を言うのは気をつけなきゃ。僕のことを知っているなら、「好きなことを何でもしていい」というのは覚悟が必要だよ。」
"I listened to the song, and I immediately go, 'Can I change some parts?
曲を聞いてみるとすぐに「少し変えていい?」と言った。
' I turned to the engineer and I go, 'OK, from the breakdown, chop in this part, go to this piece, pre-chorus, to the chorus, out.'
エンジニアにこう指示した「じゃあ、ブレイクダウン にこの部分を加えて、次にここへ行って、プレコーラス、コーラスへ、そしてアウト。」
Took him maybe 10 minutes to put it together. And I proceeded to improvise two solos over it."
「10分ぐらいでエンジニアの作業は終わり、僕は引き続き即興でその上に2つのソロを重ねた。」
"I was just finishing the second solo when Michael walked in," he remembered.
「2つ目のソロを終わろうとした頃にマイケルが戻ってきた」と彼は回想した。
"And you know artists are kind of crazy people. We're all a little bit strange.
「知っていると思うけど、アーティストはちょっとクレージーなところがある。僕ら、みんな変。」
"I didn't know how he would react to what I was doing."
「僕がしていることにマイケルがどう反応するのか想像がつかなかった。」
So I warned him before he listened. I said, 'Look, I changed the middle section of your song.'"
だからマイケルが曲を聴く前に予め注意した、「真ん中の部分を変えちゃったんだよね。」
"Now in my mind, he's either going to have his bodyguards kick me out for butchering his song, or he's going to like it. "
「頭の中で、曲をずたずたにしたことを起こってマイケルかボディーガードが僕を放り出すか、気に入ってくれるかのどちらだと思いが巡っていた。」
And so he gave it a listen, and he turned to me and went, 'Wow, thank you so much for having the passion to not just come in and blaze a solo, but to actually care about the song, and make it better.'"
曲を聴いた後、マイケルは振り返って僕に言った。「わぁ、わざわざレコーディングに参加してくれて、かっこいいギターソロを演奏しただけではなく、曲のことを大切に思って、さらに良いものにしてくれて ありがとう。」


エディーのギター演奏がCDでクレジットされていない訳

エディのBeat It のレコーディング参加についてTwitterでのやり取りで知ったと書きましたが、ファンの間では有名な話だったようです。私が気になったのはあれほどの素晴らしいギター演奏がなぜクレジットされていなかったのかということです。

下記の NME の記事によるとエディーはクインシー・ジョーンズから Beat It のギター・ソロを依頼されたときにはいたずら電話だと思いからかったそうです。バンド仲間と  side gig (副業)をしないことを約束していたので、断るつもりでしたが、バンドメンバーそれぞれ旅行などで街にいなかったこともあり、音楽業界のビッグな二人とコロボも悪くないと思い、自宅スタジオに招きました。ソロは in one take (一発録り)だったそうです。(!)

エディーがクレジット を断ったのは
  • バンドメンバーにサイドギグがばれないように
  • 契約や法的な手続きが面倒に感じたから。
エディーが二人に求めたのはビール一ケースのみ。「機会があれば、MJ にダンスを教えてほしい」と付け加えたようですが、それは叶わなかったようです。

この曲が大ヒットになり、一時マイケルがエディーのギターサウンドをパクったという噂が流れたことありました。

ビジネスマンではなくあくまでものミュージシャンとして生きたエディーに敬意を払います。

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