2018年7月5日

「遠慮」を英語で表現する~ I don't want to impose.


今回の表現の前にはすべて I don't want to (~したくありません)が来ます。私の独断で軽い遠慮から重みのある遠慮の順番になっていて、例文はドラマ仕立てにです。 

英語で遠慮の気持ちを表現する


一人でレストランへ行ったら、知り合いがグループで来ていて、「一緒に食事をしましょう」と誘われた時。遅くまで飲んで、電車がなくなってしまったときに、同僚が「うちに泊まってく?」と言ってくれたとき。親切に甘える場合でも、丁重にお断りするときでも、遠慮の気持ちを伝えたいものです。今回は英語で遠慮の気持ちを伝えるときに使える表現をご案内します。

to inconvenience you


他動詞形の inconvenience は「手間をかける」「面倒をかける」という意味です。

  • 車で送ってくれる、
  • 飲み物を買ってきてくれる、
  • 後片付けを全部してくれる、

などの軽い申し出にぴったりのお手軽遠慮フレーズです。

      A. I can drive you home if you want.
      B. You live in the other side of town. I don't want to inconvenience you.
      A. もしよければ家まで送りますよ。
      B. 逆方向ですよね。お手間を掛けたくないです。

Twitter 検索結果:I don't want to inconvenience you

to impose (on you)


Impose という動詞は「無理強 むりじ いする」、 「催促 さいそく する」という意味です。そのままでも、impose on you でも使えます。

ドラマでありがちなシーンです。遠くから遊びに来た友人が食事が終わった頃に…。:

      A. I should be leaving now. Is there a hotel around here?
      B. There is. But why don't you stay the night?
      A. Oh, no no! I don't want to impose.
      A. もうそろそろ御暇 おいとま しないと。この近くにホテルはありますか?
      B. あることはあるけど、今夜は泊まっていったら?
      A. いやいや、なんだか催促したみたいですみません。

こういう場面を見ると、「遠慮するなら最初っからホテルの話をするな!」とツッコミを入れたくなる私です。

Twitter 検索結果:I don't want to impose

be any trouble


以前の記事で trouble という言葉は結構日常的に使われると書きました。:

      関連記事:Trouble(トラブル)は日常英話によく出てくる ~ Am I in trouble?

ここでの trouble は「手間」「面倒」「迷惑」(な存在)などの意味があります。状況よりは若干大げさな表現となっています。

夕飯時にドアのベルがなったという想定の会話です:

      A. Hi, Shigeru. We're about to have dinner. Would you like to join us?
      B. Thanks Ms. Hirota, but I don't want to be any trouble. I just brought the files that I borrowed from Mai.
      A. あら、シゲルくん、今から夕飯だけど、一緒にどう?
      B. 広田さん、せっかくですが、マイさんから借りたファイルを返しに来ただけですので。ご迷惑をおかけしたくありません。

Twitter 検索結果:I don't want to be any trouble


ここからはちょっと深刻な会話での「遠慮」です。

stand in your way


Stand in one's way は「行く手を「 さえぎ る」という意味ですが、日常会話では「妨げになる、」「~邪魔する」という意味で使われます。

こんなシチュエーションで使われます:
  • 転職を考えている部下に対して上司の一言、
  • 就職で遠くへ引っ越す女性に恋人からの別れのメッセージ
  • 家を継がずに出ていく息子へ両親からのことば
 
      A. So you have decided to leave the company?
      B. Yes, ma'am. I've gotten a great offer.
      A. Well, I don't want to be in your way. Good luck.
      A. 会社をやめることにしたのね。
      B. はい。とてもいいオファーを頂いたので。
      A. あなたの邪魔をしたくはありません。幸運を祈ります。

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be a burden (to)


Be a burden to は「負担になる」「お荷物になる」という意味です。お年寄りが家族に対して、または、病人が努めている会社に対して感じるような、大きな遠慮の気持ちです。

      A. Is mom really going to sell the house and move to an assisted living facility?
      B. She says she doesn't want to be a burden to us.
      A. 母さんが家を売って、老人介護施設に行きたいって本当?
      B. 私たちのお荷物になりたくないんだって。

Twitter 検索結果:I don't want to be a burden.

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今回ご紹介した表現をツイッターでどのように使われているかご覧いただけるよう、各項目の最後にリンクを貼りました。時々際どい表現もでてきますが、生きた英語を学ぶにな最適なツールだと思っています。

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