2017年5月7日日曜日

Service (サービス)の意味を整理しましょう(1) ~ 接客業における service




今回は service という言葉の意味を整理しようと思います。私は以前からお店やレストランでの「サービス」の使い方が英語と日本語では大きな開きがあると常々感じています。

ネイティブには伝わりにくい「サービス」の使い方


ふと、子供の頃に日本人の使う「サービス」の意味が理解できなくて困ったことを思い出しました。Merriam-Webster Dictionary という分厚い英語辞書で調べてもどの定義に当てはまるのかわかりませんでした。混乱したのはこのような表現です:

アフターサービス

この記事を書くきっかけになった表現は、テレビで流れていた家電量販店のコマーシャルで、「アフターサービスも充実!」というキャッチフレーズです。数年前に初めて耳にしたときに、電化製品の「サービス」というのは買った後にしか実施できないのに、なぜわざわざ「アフター」を付け加えなければならないのかと疑問に思いました。

サービス価格、タイムサービス

サービス価格とは「ご奉仕価格」を直訳しているのだと思いますが、小売店などに Service Price と貼り紙をすると、「手数料」の意味だと誤解される可能性があります。「タイムサービス」を Time Service と表示すると意味を想像することさえできません。



「これはサービスです」

小学生の頃、デパートの展示販売で見かけたレモン絞りきがとても気に入り、母におねだりして買ってもらいました。会計のとき、店員さんが私に「これはサービスね」と小さなマスコットを手渡してくれました。その時「サービス」の意味が理解できず、キョトンとた表情て受け取りました。(今思えば、なんか、かわいくない!関西弁のおじちゃん、ごめんなさい。)

今回は販売、飲食、宿泊などのビジネスに関する「サービス」の使い方に限定して説明させていただきます。

ビジネスにおける service 


50年以上の長いバイリンガル生活の中で達した結論は、販売業や接客業などでの「サービス」の日本語と英語の大きな違いは「特別感」だということです。

英語で service というと、「通常、当たり前の業務や作業」のことを指しますが、日本語の サービス には「気を配る、尽くす」「奉仕の心」というプラスアルファなニュアンスがあります。

Service というのは「仕える」という意味の動詞 serve の名詞形で,
役所や公共の施設の業務のことを service と言います。米国コネチカット州の West Hartford の町役場ページでは町の業務をtown services と表記しています。

レストランではウェイターやウェイトレスの仕事が service です。旅行サイト Trip Advisor ではレストランの店員の態度や仕事ぶりを評価するときに、利用客は"Great service" などと評価します。Good や great という形容詞で就職しなければ、「普通」ということです。

これから正しい「サービス」 の英語表現を紹介します。

購入後の修理、メンテナンス


「アフターサービス」は英語で after-sales service (購入後のサービス)と言います。修理、メンテナンス、部品交換の幅広いサービスを含んでいる場合が多いです。

洗濯機のアフターサービスを調べてみましょう:

   Google 検索: washer after-sales service

電化製品の販売とアフターサービスを専門とする会社もあります。

   Google 検索: appliance sales and services

時間限定のサービスやセール


タイムサービス や タイムセール は時間指定のある特売ですが、英語では flash sale や time-limited offer と言います。

      Our flash sale starts now. 50% off on all items on the cart.
      今からタイムサービスが始まります。カートの商品は全て50%オフです。

      Time-limited offer. 30% discount on all winter clothes until 4:00.
nbsp;     タイムセール。4時まで冬物衣類が全て30%割引です。

ビジネスサイト Vertical Response のページ にネット販売のタイムサービスを告知するためのメールのタイトルがたくさんリストアップされているのでチェックしてください。メールやオンラインの要素(on-line, emailなど)を省けば店内のポスターに使えます。プロによる英文なので安心してお使いいただけます。

無料の食事や飲みもの提供


レストランやバーなどで、注文した物の他に何か一品出してくれることがありますね。これは通常のサービスとは違う特別なことなので、 complimentaryon the house と言います。

      The airline served complimentary drinks after the flight was delayed.
      航空会社はフライトが遅れたため、無料のドリンクを提供した。

      This glass of wine is on the house.
      このグラスワインは無料で提供させていただきます。

   Google 画像検索: flash sale

      The prime steak dinner comes with a complimentary cocktail or non-alcoholic beverage.
      特上ステーキディナーには無料のカクテルかノンアルコールのドリンクが付いてきます。


販売促進のおまけ、無料プレゼントなど


キャンペーン期間中に化粧品を購入すると、素敵なコフレやバッグなどがついてくることがありますね。英語ではこのようなおまけのことをはシンプルに free gift (with purchase) (購入者への)無料ギフトと言います。Google で画像検索してみましょう:

   Google 検索: special gift with purchase

      Receive a free coffret with the purchase of summer skin care products!
      夏のスキンケア商品を購入して、コフレをもらおう!

「おまけだよ」


お店を訪れた子供へ特別なプレゼントをする場合はこういう表現を使いましょう。

      This is for you.
      これをあげるね。

      Here's a special treat for you.
      君だけにお菓子のプレゼントだよ。

名詞の treat は「お菓子や飲み物の振る舞い」の意味に使えます。

      Have a donut on me.
      ドーナツを一個プレゼントするね。


サービスは「通常」な印象


英文を書くときに、特別なもの関しては service は使わないことを心がけてください。和製英語の「サービス」と比べて、英語の service には「特別感」がありません。


Photo by Alicia Zinn

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