2021年3月20日

「お化粧をしている(顔)」を英語で表現する

英国と米国のでの表現の違い

(人の顔に)「お化粧が施されいた」という表現は米国と英国では違があります。イギリス英語のオーディオブックを聴いて気づいた違いをご紹介します。

今回の表現は「人」や「人の顔」を修飾する「化粧をしていた~」「化粧をしている~」という意味の動詞句や形容詞句がテーマです。
 

米国の表現


米国では「(顔に)メークが施されている」は has/have makeup on と表現しますが、自分でお化粧をしたのか、美容師などに施してもらったかは言及していません。
I forgot I had makeup on and rubbed my eyes.
お化粧していることを忘れて目をこすってしまった。

A. Is that Will? He looks different.
B. I think he has makeup on.
A. あれがウィル?なんか雰囲気が違う。
B. メークをしていると思う。
対義語は has/have no makeup on.
A. You look a little tired.
B. Shut up. I have no makeup on.
A. 少し疲れているみたいだね。
B. うるさいなぁ。メークしてないの。
※この例文での Shut up は笑顔で言う、フレンドリーな表現となっています。Up はちょっと伸ばし気味(ア~~~ップ)と言うと喧嘩腰に聞こえません。

化粧した/していない(顔)


形容詞としての「化粧をしている/していない」は with/without makeup on で、名詞の後に配置します。

Makeup の前に 所有代名詞 (my, her, their) を付ける場合がありますが、同じセンテンスにすでに所有代名詞が使われている場合は省きます。
Don't go to bed with your makeup on.
お化粧をしたままで寝てはいけません。

Here is some makeup remover. The doctor will see your face without makeup on.
これはメーク落としです。先生はあなたの素顔を診察します。

Twitter 検索結果: 

英国での表現


イギリスでは「化粧がされた」は was/were made up と表現します。
Her face was made up but the bruises under her eyes were slightly visible.
彼女の顔にはお化粧が施されていましたが、目の下のアザが少し見えました。
形容詞としての made up (化粧をされた)は名詞の前に配置します。
The boys' made up faces were surprisingly beautiful yet quite masculine.
化粧をされた少年たちの顔は驚くほど美しくも、意外に男らしかった。

Twitter 検索結果: (ツイートの投稿者のプロフィールをチェックすると、イギリス、インド、アフリカの国々、オーストラリア、などイギリス英語を話す国の人が多いです。)

英国の現代小説を聴いて感じたこと


イギリスの英語表現は米国のものとは違っていることが多いですが、それを如実に感じたは英国の小説のオーディオブックを Audible  で聴き始めたときでした。今 聴いているのはイギリスの推理小説。これまでシャーロック・ホームスやエルキュール・ポアロなど一昔前の小説しか読んだことがなく、それほど困らなかったのですが、現代の大人向けイギリス小説は初めてで、ファッション、警察の専門用語、大学関連の表現などが違いすぎて、米国英語を学んだ私は軽いカルチャーショックを受けました。

連続殺人がテーマの推理小説のシリーズ Cavendish & Walker Series では二人の主人公が女性なので、ファッションやお化粧に関する描写が多いのですが、ちょっと(1秒ぐらい)考えないとわからない表現が時々出てきます。脳内でイギリス英語のボキャブラリーを組み立てながら聴いていますが、そうしているうちに今回のテーマを記事にしようと思いました。

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