2020年1月27日

「退院する」と英語で表現する

光がたくさん入る病室のベッドで横になる女性


英語ではあまり「退院する」とはいいません。どちらかというと、(お医者様の許可を頂いて)「退院させていただく」という具合に受動態で表現します。自分の判断で退院する場合の表現もあります。

Discharge from, release from


日常会話で「退院する」という場合、次の句動詞を受動態で使います。
  • release from「放つ、離す、落下する」などという意味の表現
  • discharge from 「解放する、釈放する、解雇する」などという意味の表現
「お医者様から許可を頂いて退院する」というような考え方です。

受動態にすると
  • be released from the hospital
  • be discharged from the hospital
この表現を初めて見る方は違和感で一杯になるかもしれませんが、Google でニュース記事検索すると普通に使われていることがわかります。:

Google ニュース検索:
イギリス英語では the を省いて、was released from hospital (Twitter へのリンク)などと表現します。

私個人としては、released from をよく使いますが、それほど意味の違いはないので、しっくり来る方をお使いください。


例文


My grandpa was released from the hospital last week.
じいちゃんは先週退院した。<

A. How's your sister doing?
B. She will be discharged from the hospital in two days.
A. That's great.
A. お姉さま、お加減どう?
B. 明後日退院します。
A. それはよかった。

主語が医師なら、能動態で表現します。

The doctor released Mary from the hospital a day early after she promised to stay in bed for a week.
一週間は自宅で療養すると約束したので、先生はメリーを一日早く退院させた。

病院のポリシーなどで退院させないのであれば、不特定の代名詞 they を使います。
     
They won't release him until he gets an MRI.
MRI検査を受けない限り、(彼は)退院させてもらえないそうです。


自分の意思で退院する


色々な理由があって医師の許可なく退院することがあります。その場合は check oneself out という表現を使います。Oneself は 主語に合わせて、適切な再帰代名詞(herself 彼女自身 himself 彼自身)を使いましょう。

She checked herself out of the hospital to receive treatment at her home country.
彼女は母国で治療を受けるたに退院した。

病院内の会話であれば of the hospital は不要です。

A. What happened to the patient in Room 102?
B. He checked himself out to attend a funeral. He said he’ll be back in three days.
A. 102号室の患者さんはどうされたの?
B. お葬式に参列するために退院されました。3日後に戻ってこられるそうです。

家族の判断で患者を退院させる場合は目的語は再帰代名詞ではなく目的格の代名詞 (him, her) 、または名前を使います。

His family checked him out a few minutes ago.
数分前にご家族が退院手続をされました。

以上の例文の日本語訳ではナースや医者のような医療従事者の目線で敬語で書きましたが、もっとカジュアルな会話でも同じ表現を使うことができます。

Photo by Andrea Piacquadio from Pexels
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