今回は training と workout の違いや、直訳すると通じない「筋トレ」の正しい英語表現をご紹介します。
「筋トレ」を直訳しても通じません
たまにしか運動しない人が書いた SNS の投稿に
× I did muscle training at the gym.
ジムで筋トレをした。
を書いていると違和感を抱きます。この英文には問題点が2つ:
- muscle training という表現は和製英語
- たまにする運動に training は不向き
先日、英語のニュースで大リーグのキャンプ (spring training)
のニュース映像を見ていて、「筋トレ」という言葉が不自然に感じる理由に気づきました。
Trainingという言葉には「具体的な目的に向けて鍛える」という意味が含まれているからなのです。
Merriam-Webster Dictionary に記載されている
training
の定義を見てみましょう:
1. a process by which someone is taught the skills that are needed for an
art, profession, or job
指導を受けて、芸術、専門職、仕事などに必要な技術を身に付ける課程
2. the process by which an athlete prepares for competition by exercising,
practicing, etc.
アスリートが競技に備えて、運動や練習をする課程
また muscle(筋肉) という形容詞は英語で見るとすごく不自然にでした。
このような表現がたまに運動する人に最適です。
I did some weight workouts at the gym.
ジムで軽い筋トレをした。
Twitter 検索結果: weight workout
目的、目標があるのがtraining
「警察官を目指すために」「マラソン大会を完走するために」「かっこ良くなってモテたいから」など、具体的な目標を定めて運動をすることに
training ということばを使っていいと思っています。
「なんか運動不足だから」というような漠然(ばくぜん)としたこと理由で運動は
workout のほうがオススメです。名詞形は workout で 動詞形が work out
です。
「筋トレ」は英語で weight training/workout と言います。ちなみに、 weight は「体重」ではなく、「負荷」という意味です。
I worked out at the gym for the first time in months.
数カ月ぶりにジムで運動したなぁ。
I did some intense weight training yesterday.
昨日、集中的な筋トレをした。
器具を一切使わずに体だけを使って運動する(腕立て伏せ、スクワット、プランク)ことを
body weight training といいます。
トレーナーが作ったメニューに従った、体作りをしているのであれば、training という言葉を使うことがなんら問題がありません。
トレーニングとワークアウトの違い
自分で作った練習メニューや、自己流の練習法には work out の他に、practice
(練習) と表現できます。
I am practicing 4 hours a day.
一日4時間練習している。
My sister is working out at the gym to stay fit.
姉は健康のために、ジムでトレーニングをしている。
I worked out with dumbbells.
ダンベル運動をした。
トレーニングとワークアウトの違いは、リハーサルと練習と似ています。リハーサルは発表会に向けての特別なトレーニングで、普段の練習がワークアウトです。
表にすると、分かりやすいでしょうか:
Training と Workout の違い
|
Music (音楽) |
Exercise (運動) |
普段 |
Practice (練習) |
Workout (ワークアウト) |
特別 |
Rehearsal (リハーサル) |
Training(トレーニング) |
Photo by
Leon Martinez from
Pexels
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Edited: 2020/05/20 h1, div, some content, added links
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