2021年5月13日

「チョイスする」など英語学習の妨げになる和製英語


和製英語には「ライブハウス」や「キッチンカー」のように日本のスラングとして海外に紹介したいものと、英語学習の妨げになる間違った解釈や発音のものがあります。今回は後者を紹介します。

チョイスする


Choice は「選択肢」という意味の名詞です。「選択する」という動詞として使いたいときは、choose(過去形は chose, 過去分詞は chosen) が正しいです。

英作文でこのようにセンテンスを書いたら原点になります。

✕I choiced the red candy. 
私は赤いアメを選んだ。

正しくはこちら:
I chose the red candy. It was cherry-flavored.
赤いアメを選びました。さくらんぼ味でした。
Choice の正しい使い方があります。
There is a choice of cherry, mint and grape candy.
いちご、ミント、グレープ味のキャンディー(の品揃え)があります。
関連記事: 「チョイス」は名詞です ~ We offer a choice of 12 colors.

エネルギッシュ


「エネルギッシュ」ってなんか愉快な言葉ですよね。「~ギッシュ」といの部分はギトギトした油っこさを彷彿とさせます。「エネルギッシュ」は完全なる造語で、一番近い言葉は energetic でしょう。「エネルギッシュ」と比べて、もっとパワフルでありながら、あっさりとした印象の単語です。
The students are very energetic in the morning and sleepy in the afternoon.
生徒たちは午前中は元気いっぱいで午後は眠くなります。

ボリューミー


ボリュームがある料理のことを「ボリューミー」と言ったりしますね。「コッテリしている」とか、「量が多い」という意味かと思います。英語の volume は「体積」や「容積」という意味なのであまり料理の量が多いという意味で使うことはおすすめしません。

「エネルギッシュ」もそうですが、もともとの英語の言葉よりも優れた表現だと思います。かわいさや暖かさや愛情を感じます。

正しい英語表現の voluminous は「大食い」や「暴飲暴食」を想像していまう言葉で料理の量だけを強調しているので、美味しい料理を表現するときにはあまりおすすめできません。 

 こういう表現はいかがでしょう:
The stew was very rich.
シチューはとても贅沢な味わいだった。

The portions were very large. 
一皿一皿の量が多かった。

The chef cut me a generous slice of ham. 
シェフが私のためにたっぷりな量のハムを切り分けてくれた。
使うとしたら、 hearty がおすすめです。レストラン、料理本、ブログなどでよく使われます。
We had a hearty lunch at my aunt's place.
おばの家でボリュームたっぷりな朝食をいただきました。
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リフォーム


昔は家を「改築する」と言っていましたが、今は普通「リフォームする」といいますね。多分「家のフォーム(形)を変える」と意味でそういう表現が広まったかと思います。でも英語で reform というと、「改革」という意味です。"We had our house reformed." は「家を改革してもらった。」という意味になみます。英作文や面接試験でこれを使うと単語の意味を理解していないという理由で原点になります。

日本でいう「リフォーム」に近い英語はかなりカッコいいのでぜひ覚えてください。普通の改築なら renovate や refurbish. 老朽化した家の改築は rejuvenate(若返らせる)。内装(家具の並べ替え、装備品の入れ替え)だけなら redecorate.
It was very costly to renovate our house. 
我が家のリフォームにはかなりお金がかかった。

The house was built in 1960 and refurbished in 2010. 
この家は1960年に建てられて、2010年に改築された。

We have plans to redecorate our living room. 
リビングの内装を変える予定です。

フューチャリング、シュミレーション 


この2つの単語は英語の発音ミスです。私はこれらを耳にすると、ちょっとだけイラッとします。正しい発音はそれぞれ、

単語発音
featuringフィーチャリング
simulationシミュレーション

発音が難しいので間違えやすいのですが、できれば正しく覚えなおして欲しいです。英語の面接試験が発音を間違えたら原点になります。

多分「フィーチャリング」の混乱は、先に日本に入ってきた「フューチャー」という単語が原因かと思います。1985年の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でこの言葉は広まって、後にアルバムなどで他のアーティストをフィーチャリングするようになったときに「フューチャリング」と間違えて発音する人が増えたような気がします。

Photo by Maria Orlova from Pexels

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