2019年4月10日

「行きつけの」という意味の冠詞 the

理髪店で髪を切ってもらっている男性
I went to the barber for a trim.

今回は the, a, this を使い分けることで「行きつけの」「初めて行った」「よく知らない」と表現できます。SNS や メールで日常生活についてつぶやくときにお役立てください。ネイティブスピーカーはどの冠詞か限定詞を使っているによって話の続きを理解していきます。


the は「よく行く」「行きつけ」


いつも行く店、よく利用する美容室、最寄りの駅などを表現するには the を使うだけで伝わります。

The store that I usually go to
私が普段行っている店

などと長い説明は不要です。ネイティブスピーカーはどの冠詞を使っているによって話の続きを理解していきます

次の例文では the store はスーパー、コンビニである可能性があります。The で修飾することで「最寄りの」もしくは「いつも利用している」店舗であるということが伝わります。

Jane went to the store to get some coffee filter.
ジェーンはスーパーへコーヒーフィルターを買いに行ったよ。

stopped by the library to return a book.
本を返却するために図書館に立ち寄った。

As soon as we got to the station, it started to rain.
僕たちが駅に着いた途端、雨が降り出した。

I am off to the barber to get a trim before my interview.
面接の前に理髪室で髪をトリミングして来る。


トリミングは犬のカットだけではなく、人間の髪やヒゲを整えるためにカットという意味で使われます:

Twitter 検索結果:to the barber for a trim (理容室へトリミングしに)

   

a は「初めて行った」


冠詞の a を使うと、すぐに始めていった場所だとわかります。それ以降、店の話題が出てこなければ、場所はそれほど重要ではないと理解して、話の別の点に着目することができます。
I walked in to a coffee shop to get out of the rain.
雨宿りをするために、コーヒーショップに入った。

The left heel of my pumps came off so I got a cheap pair of flats at a nearby shopping center.
パンプスの左のヒールが取れたので、近くのショッピングセンターで安いフラットシューズ[画像]を買った。
もちろん、はじめって行った場所について話し始めるときにも最初は a で修飾して、それ以降その場所が登場するときは the を使います。

We went to a restaurant that we read about on Twitter.
ツイッター(を読ん)で知ったレストランに行ってみました。

A. It was kind of pricey but I would like to go there again.
B. What's the name of the restaurant again?
A. Holly's.
A. ちょっとお高めだったけど、また行きたいと思った。
B. なんて名前のレストランだっけ?
A. ホリーズ。

this は「よく知らない」「友達に連れて行かれた」


これからご紹介する this はネイティブスピーカーかよく使う表現です。「This + 場所」と聞くといろいろ連想できます:
  • 変な場所だった
  • 行きたくなかった、気が進まなかった
  • 知り合いに連れて行かれた
どれもあまりポジティブではありません。普段と違った経験をした場合に使いたい不定冠詞です。
A. So Yasu took us to this bar near the bowling center.
B. Oh, I've been there! It is really weird, right?
A. で、ヤスが俺たちをボウリング場のそばのバーに連れ行ってんだ。
B. あっ、そこへ行ったことある!すごく変な店だよね。

Everywhere was closed so we ended up in this dirty old soba shop.
どこも閉まっていたので、私達は古くてきたない蕎麦屋にたどり着いた。
この this の使い方で人を修飾することもできます。こちらもあまりポジティブではない印象を与えます。
A. My mom wants me to meet this girl who collects porcelain dolls from around the world.
B. Yikes.
A. 母親が僕を世界中のアンティークドールを集めている女性に紹介したいって。
B. やばいね。 
※厳密に言うと this は冠詞ではありませんが、場合によっては冠詞と似たような使い方をすることができ、不定冠詞と呼ばれることがあります。

冠詞が日本人にとって難しいわけ


英語講師していた頃に冠詞について説明するのがとても難しかったことを覚えています。冠詞と同じものが日本語にないからでしょう。「とある」なんて言うことは日常生活ではあまりないし、使わなくて大丈夫だと、あまり重要視していない生徒さんが多かったような気がします。

当ブログでは日常的に使える表現をご紹介しつつ、日本人が抱く冠詞に対しての苦手意識を払拭していければと思います。

日本人の冠詞に対するの苦手意識は、外国人が日本語を学ぶときに助詞(~は、~が、~を)の使い方分けに苦心することに似ています。彼らにとってどれも大して変わらないように思えるかもしれませんが、日本人にとっては需要な表現の持ちます。:
  • 知りません。(普通)
  • 知りません。(意味不明)
  • 知りません。(不自然)

Photo by Thgusstavo Santana from Pexels

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