2011年10月10日

Metrosexual ~ 米国の草食系男子

おしゃれなショルダーバッグを背負っている男性

草食系男子という言葉は死語になりつつありますが、今回は米国であまり男性らしくないとされるトレンドについて書きます。


Metrosexual


米国ではひと頃 metrosexual という言葉が流行っていたようです。Metropolitan(主要都市の, 大都市(住民)の, 都会人風の)の metro と heterosexual(異性愛者、即ちゲイではない男性) をかけ合わせた造語で、「おしゃれや身だしなみにとても気を付けている男性」という意味らしいです。こういう「男らしくない」ことを平気でする男性たちのことです:
  • 洗顔の後に化粧水でお肌を整える
  • 出かけるときにバッグを持つ
  • 眉毛を剃ったり、カットしたり
  • ファッションを気を使う
今までだとこういうことをする男性は sissy (女っぽい)、swishy(ナヨナヨしている)、gay(同性愛者)girlymen (男女)などと罵られたものです。しかしこの頃はこういう男性が増えてしまって、metrosexualという言葉自体が死語になりつつあります。

汗臭くて、ファッションに鈍感で、毛深い男性はもうモテなくなっているようで、そのような macho な男性は結婚相手の方が適さないというのが最近の女性が気づき始めました。
優しくて effeminate (女性的)な男性の方がモテるので、見出しなみや体臭やおしゃれに敏感な男性が増えてきたと思われます。日本で言う「草食化」が進んでいるのかもしれません。

さて、metrosexual な男性が一般化したことにより、色々な言葉が生まれました。

Manbag, Man Purse


男性用の服にはたくさんのポケットがあります。今までだと、上着とズボンのポケットで必要なものが全て収納できていました。ポケットに入りきれないものは、黒いブリーフケースに入れて持ち歩いたものです。最近はブリーフケースの需要が減ってきていて、ストラッブがついた布製のカバンの方が人気があります。ノートパソコンや周辺機器、デジカメ、携帯、身だしなみグッズなどが入っているのでしょう。男性が持つハンドバッグということで、manbag や man purseと呼ばれています。Man purse を略してmurseとも言います。

Products


日本では男性化粧品というのは昔からありましたよね、マンダムとか。米国ではまだ男性化粧品の普及は進んでいないようです。Men's cosmetics なんていう言葉に抵抗があるようで、男性用の化粧品のことを products (製品)と呼ぶようです。

Manscaping


Nivea Men USA

Manscapingというのはlandscaping(〈土地を〉(植裁や整地によって)美化する, 造園する, の景観づくりをする)をもじった物です。Manscapingとは男性の脱毛のことです。あまり毛深いと女性に持てないということで、脱毛する男性も増えているようです。

Guyliner



男性用のアイライナーのことを guyliner というらしいです。男性という意味の guy とアイライナーの liner を組み合わせ新語。Googleで画像検索すると、美しい男性の画像がずらり。

Manbun


Manbunというのは若い男性の間で流行している髪型です。ここでのbunは「小さな丸いパン」ではなく、日本でいう「お団子」の髪型のことです。検索すると、お侍さんのような男性の画像がずらり。

もし政治家に manbun があったら: Twisted Sifter:  If Politicians Had Manbuns

米国でもチャラ男くんの時代到来ですかね。いい時代になりそうです。


参考サイト:
2019年11月10日追記 冒頭の紹介文

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