「これは英語でどういうの?」と聞かれて、困ってしまった表現を集めました。「空気を読む」「微妙」「ドン引き」「何様?」など。
空気を読む
「空気を読む」を直訳で、read the atmosphere
と訳す人がいますが、そういうふうに英語で言ってもネイティブの人には伝わりません。「雰囲気」という意味の
atmosphere を read
すると言いたいのでしょう。でも、どう考えても、気象予報士みたいな表現になってしまいます。
「空気を読む」というのは「人の表情や場の雰囲気を読み取る」ということで一番近い表現は「社交的な合図を読む」という意味の
read social cues です。
You'll have to forgive Frank. He can't read social cues.
こめん、フランクはKYだから、許してやって。
といえば、すぐに理解してもらえます。これはスラングではなくて心理学っぽい表現です。死語になることはありません。
KYな(空気が読めない)人は socially
awkward(社交的にぎこちない)と言われます。
Frank is rather socially awkward and he inadvertently makes offensive
remarks.
フランクは場の空気が読めないので、ついつい人を不快にする発言をしてしまう。
微妙 meh
「微妙」というのは相手の発言や行動などに反応が薄い時に使う表現です。この一言でドヤ顔の相手を一撃出来ます。英語で同じ威力がある言葉は以前紹介したUrban
Dictionary に乗っている
meh
です。発音はヤギの「メー」と同じ感じで、できるだけ無表情で言うのが大切です。シンプソンズというアメリカの人気アニメで使われて、その後広まったようです。
A: Hey, look! I can do the Inabauer.
見て!イナバウワーができるよ!
B: Meh. 微妙。
Mehの使用例は冒頭の動画で御覧ください。
ドン引き appalled, dumbfounded
「ドン引きする」というのは相手の言葉や行為に対して唖然としてものが言えなくなるという様ですかね。これにぴったり当てはまるスラングを見つけられませんでした。私の場合、英語のシチュエーションでドン引きしたら普通の英語の形容詞の
appalled
や
dumbfounded を使っています。
70-year-old dad: I am going to marry a 25-year-old girl.
70歳の父: 25歳の女の子と結婚するぞ。
Son: I am dumbfounded. *facepalm*
息子:あちゃー。
ウケる (He) cracks me up.
Crack~up
というのは明石家さんまさん風にいうと「笑かす」という意味です。「ウケる」を「この人のせいで笑ってしまう」という意味で使うのなら
He cracks me up. がぴったりな表現です。
Tsuyoshi cracks me up.
剛君、ウケる。
You really crack me up.
お前、超ウケる。
Crack up 表現はもともとは若い人の言葉でしたが、今は大人も子供も使います。
自己中 self-centered
「自己中」という言葉は英語の self-centered を直訳したものだと思われます。
I can't stand Marina. She is so self-centered.
マリナには我慢がならない。本当に自己中なんだから。
何様? Who do you think you are?
日本人が「何様?」というのと全く同じタイミングで使えるのんが、Who do you think
you
are?(自分を誰だと思っているの?」です。これもスラングではなく、普通の英語です。日本語でも「あんた、何様だのつもり?」って言いますものね。
Marie is such a snob. Who does she think she is?
マリーってつんつんしている。何様のつもり?
ていうか。 Anyway
「ていうか。」というのは今までの話を遮って、全く違う話題を持っていくときに使いますね。そういう時、英語でいう時には:
"…Anyway, what about those Lakers this year?"
ていうか、今年のレイカーズどうよ?
Anyway
も普通のことばで流行り廃りはありません。「エーーーニウェイ」と伸ばし気味に言うと効果絶大。
八方美人 people pleaser
People pleaser
とは「万人を喜ばせる人」という良い意味の言葉に見えますが、そうではありません。みんなに好かれようとする人、即ち、八方美人のことです。欧米でも嫌われものです。
Anne never says no. She is such a people pleaser.
アンは絶対に断らない。本当に八方美人なんだから。
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