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外来語をそのまま使うと伝わらないことも。 |
日本人が独特の解釈をしていて、和製英語化している外来語いくつかあります。これらの単語をそのまま英語の文に使うと意味が伝われなかったりします。
Enjoy
ネイティブスピーカーは意外にenjoyという言葉を日常的に使いません。実はenjoyってあまり楽しそうな言葉ではないのです。Funという方が楽しそうです。「楽しかった」と言いたい時に使える表現:
I had fun。Enjoy を使いたいときは必ず目的語を付けてください。
I had a good time. (wonderful, great)
It was a lot of fun.
I had the time of my life.
I had a ball.
×Today I enjoyed.ただ、このenjoyの使い方は中高年っぽい(おじさん、おばさん楓な)表現なので、若い人は
◯Today I enjoyed listening to music.
△Today I had fun listening to music.と表現したほうがいいでしょう。
◯Today I listened to music. I had a great time.
Shock
「ショック」という言葉は日本人が日常的に使いますが、実はネイティブの人はめったに使いません。Shockとは「精神的打撃」という意味なので、そう日常的に感じることはありません。
「がっかりした」という意味で、I was shocked. というとネイティブの人になかなか気持ちを理解してもらえません。「それくらいで、なんて大げさ表現をするんだ」、と呆れられます。
Shockedが適切な事柄とは:映画の残酷なシーン、大震災の被害、交通事故のレベルです。正しい表現は次のとおりです。
落胆した。I was discouraged.
がっかりした。I was disappointed.
Member
「メンバー」とは「会員」「一員」「部員」という意味です。「参加者」とか「仲間」という意味ではありません。中国語の「面子」(メンツ)と混同されていると思います。大抵は「メンバー」を省いたほうが意味は通ります。
一年生のメンバーでボーリングに行った。 All the first years went bowling.
今日のパーティのメンバーは5人だった。 Five people came to the party.
Alcohol
「お酒を飲んだ」を英語で表現するときに We drank alcohol. と訳す人がとても多いです。それを日本語に訳すと「私たちはアルコールを摂取した。」になります。言いたいことと、ちょっと意味が違ってきますよね。
「お酒」はdrinks, 「飲みに行く」はgo drinkingと言います。お酒が入っていない飲み物はsoft drinksと訳します。(英語圏ではあくまでもお酒目線で飲み物を表現します。)
少しお酒を飲みました。 I had a few drinks.
少しお酒を買いましょう。 Let’s buy some drinks.
一杯しか飲んでいない。I had only one drink.
彼はお酒が強い。He can drink.
Together
「~と~へ行った。」という時にはtogetherという言葉は必要ありません。
姉と一緒にお祭りに行った。I went to the festival with my sister.Together という言葉には「共に」「力を合わせて」「手と手を取り合って」という意味があるので、「一緒にゲームをした」というレベルの表現にはちょっと大げさ過ぎます。
「同乗する(同じ乗り物で)」「ともに~する」「ひとまとめで」という表現をしたい時にはtogetherを使ってもOKです。要は、あまりtogetherって言葉はそれほど日常的に使わないということです。
He and I are living together.
We built this house together.
Let us fight together till the end.
以前、とある英語塾にこんな貼り紙をみました:
Let's study English together with me.直訳すると、「私と共に一緒に英語を勉強しましょう!」です。こんな貼り紙がある塾には通わない方がいいと思いませんか?この文の場合 Let's という言葉だけど「一緒に~しよう」という意味になっているで、
Let's study English.で十分です。
普段何気なく使っている外来語は本来の意味と違うことが多いので、辞書で確認してから使いましょう。日本人にしか通じない英文を書いても英語の勉強にはなりません。
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