2021年2月23日

「余命」に関する英語表現

Only a week to live
手を合わせて祈る若い男性

今回は「余命」に関する表現をご紹介します。英語には日本語の「余命」と同じ意味の名詞がないので別の表現を使います。

「余命」と「寿命」は違います


英語には余命という意味の名詞はなく、お医者様に「~ヶ月/年の命だと宣告された」は「~ヶ月/年間生きる時間を与えられた」というような言い方をします。

オンラインの辞書には「余命」は life expectancy と定義している場合がありますが、これはお大きな間違いです。Life expectancy とは「寿命」という意味であって、「余命」という意味で使うと誤解を招き、ときには人を不快にさせる可能性があるので気をつけましょう。

英語には「余命」という意味の名詞はありません。お医者様に「(期間)の生きる時間を与えられた」という意味の was given (time) to live と表現します。

医者に余命を宣告される


「お医者様に余命を宣告された」は受動態ではなく能動態で表現します。

主語 + give + (time) + to live
The doctor gave my mother two months to live.
先生は母に余命2ヶ月を宣告した。

They gave me 6 months to live.
彼らは私に余命6ヶ月を宣告した。
Twitter 検索結果: gave her two months to live

余命宣告された


「~と宣告された」は受動態で表現します。主語は「余命を宣告された人」となります。

主語 + be given + (time) + to live
I was given a month to live.
余命一ヶ月と宣告されました。

He was given 6 months to live but he survived for two more years.
彼は余命6ヶ月を宣告されたが、あと2年間生き延びました。
Twitter 検索結果: was given six month to live

余命~ヶ月/年です


「宣告」というニュアンスを使わない場合は次のパターンで表現します。

主語 +  have/have + (time) + to live 

と表現します。
My dad has only a week to live.
父は余命わずか一週間です。

I have three months to live.
私はあと3ヶ月の命です。
Twitter 検索結果: have three months to live

あまり長くは生きられない


「あまりながくは生きられない」は doesn't/don't have long to live と言います。
My uncle doesn't have long to live. 
私のおじはもう長くは生きられないでしょう。

余命を尋ねる


もう助からないことが明らかな場合、本人や家族がお医者様に余命を尋ねることがありますす。「どれくらい生きる時間が残っていますか?」という意味の次のパターンを使います:

How long do/does + 主語 + have to live?
How long do I have to live?
私はあとどれくらい生きられるのですか?

Doctor Jones, how long does my son have to live?
ジョーンズ先生、息子は余命あとどれくらいなのでしょうか?

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家族ぐるみで付き合っている方に久しぶりに会ったときに、「お母様はお元気?」などと聞かれる困ることがあります。母親が元気ならば良いのですが、大きな病を患って余命がわずかの場合はどう答えたらいいのでしょう?英語では dying という表現を使います。

Photo by Ric Rodrigues from Pexels

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