2019年7月10日

「生きるか死ぬかの瀬戸際」を英語で表現する

ダミーを使って心肺蘇生を練習している様子。足元には資料がおいてある

今回は「生きるか死ぬかの問題」の英語表現をご紹介します。ヒント:dead or alive ではありません。Dead or alive の意味やどういうときに使われるのかもご説明します。

「死ぬか生きるかの瀬戸際」


「死ぬか生きるかの問題」「生死に関わる瀬戸際」「死活問題」はすべて英語で a matter of life and death と訳すことができます。A matter of life or death と表現することもできるので、しっくり来る方をお選びください。私は普段後者を使っています。
Getting the baby to the hospital as soon as possible was a matter of life or death.
赤ちゃんをできるだけ早く病院へ搬送することは生死に関わる問題だった。

Providing clean water is a matter of life and death.
きれいな水を供給することは命にかかわる問題です。

形容詞としての life or death


Life or death、または、 life and death は形容詞として使うことができます。Life-or-death, life-and-death という具合にハイフンを入れることが文法的に正しいですが、近年ではそれほどこだわらない人が多くなっています。
I attended the CPR class because I want to help in a life-or-death situation.
心肺蘇生講座を受講したのは命にかかわる問題が発生したときに力になりたいからです。

It was a life and death situation but Eiki was very calm.
死ぬか生きるかの状態でしたが、エイキくんはとても冷静でした。

「暮らしに大打撃」という表現


「生活が苦しくなる」「暮らしに大打撃」という意味の「死活問題」に関して a matter or life and death を使うことはあまりしません。Devastating の様な形容詞を使うか、is ではなく is like (のようである)と表現するといいでしょう。
The opening of the shopping center proved to be devastating for the small businesses in town.
ショッピングセンターの開業は町の零細企業にとっては死活問題となった。

Becoming unpopular was like a life or death matter to Sylvia.
人気者でなくなったことはシルビアにとって死ぬか生きるかの問題のようだった。

Dead or alive は「生きるか死ぬか」ではない


指名手配のポスターに Wanted dead or alive と書いてあることがあります。英辞郎 on the Web によるとこの表現の意味は:
〔お尋ね者などが〕生死を問わず指名手配されて◆対象者の身柄または死体を当局に引き渡せば、報奨金が支払われる場合など。
Wanted は「求む」という意味だと捉えてください。

Dead or alive は「死んでいても、生きていても」という意味なので、「死ぬか生きるか」という意味で使われることはありません。


Photo by rawpixel.com from Pexels

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