2019年5月3日

「もしも~なら」と英語で仮定するでしょう ~ 接続法

正面を向いて飛んでいる二羽の白い鳥

今回は「もしも~なら」を英語で表現する方法をご紹介します。このように仮定する場合は接続法を使います。一見過去形に見えますが、be 動詞の使い方が独特です。英作文や英語のスピーチに接続法を正しく使えば、高く評価されること請け合いです。



接続法について


「もしも~だったら」で始まる表現を英語にする場合は接続法を使います。接続法は仮定法と呼ばれることもあります。「もしも ~」と始まる節と、「~でしょう」の節を接続しなければどちらもあまり意味を持たないので接続法と呼ばれているようです。

Be 動詞のルール


「もしも ~」節が be 動詞である場合、何人称であろうと、単数複数のいずれであろうと、必ず were を使います。Be 動詞をすべて過去形の二人称にするのは、仮定と現実を区別するためです。
If I were a girl, I would never wear pants. Skirts look so much more comfortable.
もし僕が女の子なら、絶対にズボンは穿かない。スカートの方がずっと楽そう。

If you were a singer what kind of genre would you sing? [ソース]
もしあなたが歌手だったら、どんなジャンルの曲を歌いますか?

If I were to build a house, it would be a tiny one. [ソース]
もしも私が家を建てたなら、小さな家を建てたでしょう。


Be 動詞以外の動詞


「もしも」節の動詞が be 動詞以外の場合、必ず過去形を使います。
If I could play the piano, I would put all my feelings into song and sing it to you.[ソース]
もしもピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして、君に伝えることだろう。
Twitter 検索結果:put my thoughts into song

「~でしょう」節は would + 動詞の原型


「もしも」節と組み合わせる「~でしょう」節には可能性を表す would という法助動詞 + 動詞の原型を使います。Will が「~する」と宣言するのに比べて、would は「~するだろう」と仮定する助動詞です。'd と略される場合もあります。
If I had the money, I’dbuy you a shiny truck.
もし私にお金があれば、あなたにピカピカなトラックを買ってあげる。
ちなみに上記の例文の the money には「トラックを買うほどの」という意味が含まれています。

「~でしょう」節が先に来ることもあります。
I would move to Guam right away if I were chosen for the position.
もしこのポシションに選ばれたら、私は直ちにグアムへ移住します。

日常会話ではアドバイスに使われる


日常会話で接続法が一番よく使われるのは遠回しにアドバイスするときです。「こうしなさい」と直接的にいうより「私ならこうする」と提案される方がすんなりと受け入れやすいからです。
If I were you, I would not go to work today.
もしも私(があなた)なら、今日は仕事を休むなぁ。

If I were you, I would talk to my supervisor about it.
もしも私なら、その件について上司と相談するでしょう。
冒頭の動画について:私が参考にした Woodward English というサイトでは Beyonce の曲で接続法の使い方が正しいと絶賛していました。

夢を語るとき、やんわりとアドバイスするときに、ぜひ接続法をご活用ください。



参考に下ページ:
ウィキペディア 接続法(=仮定法)
Woodward EnglishIf I were you...

Photo by Pixabay via Pexels

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