2018年4月21日

倒置文を日常英会話で使おう(1) ~ Here it is.

There it is.

日常会話で使える倒置文をご紹介します。今回は主格補語+主語+動詞のパターン。Here we are. There it is. などを日常英会話に取り入れましょう。


倒置文


学生時代に英語の授業で倒置文について学んだときに、「これはどんなときに使うのだろう?」と疑問に思った方は少なくないと思います。100年前にイギリス文学に出てきそうな表現ですが、意外に日常会話でもよく使われています。


Wikipedia によると倒置は
言語において通常の語順を変更させること
で、例えば主語、動詞、目的語の順番が違っているセンテンスのことです。

疑問文


一番お馴染みの倒置文は疑問文でしょう。

次のセンテンスの並びは 主語+動詞+主格補語 です。

      He is in Nagoya. (彼は名古屋にいます。)

疑問文にすると、順番は になります。主格補語+動詞+主語

      Where is he?

さて、日常的に使える倒置文を見てみましょう。

主格補語+主語+動詞の表現


There/here + 主語 + 動詞 のパターンはこんな時に使える表現です: 

  • 待ち合わせの友たちが現れたときの「来た、来た」
  • 捜し物が見つかったときの「あった、あった」
  • 人に物を手渡すときの「はい、どうぞ!」
  • 案内しているときに目的の建物や場所ば見えた時「あちらです」

There he is. あっちにいた。


There, here の後に、主語 、動詞が続く表現です。日本人には馴染みやすい並びではないかと思います。主語は she, he, it, they なと代名詞を使います。人の名前や店名など固有名詞を使うと不自然に聞こえます。

数人で待ち合わせをしたに誰かが来た時や、はぐれてた人が見つかときに使える表現です。

      A. Where is Tammy? 
      B. There she is, near the fountain.
      A. タミーはどこ?
      B. あそこにいる、噴水のそば。

この表現には「ついに」や「やっと」のニュアンスが含まれているので、finally や at last を付け加える必要やありません。

      A. So, Takumi is the only one not here yet.
      B. Here he is.
      A. じゃあ、来ていないのはタクミくんだけだね。
      B. あ、(彼が)やっと来た。   

There it is. あっちだ。


地図やカーナビを頼りに初めておつずれる場所が見えてきたとき、人を案内しているときに目的地を指し示すときに使います。

      A. According to the map, the temple should be around here.
      B. Look! There it is.
      A. 地図によると、お寺をここらへんなのはずけど。
      B. 見て!あっちだ。

      Here it is. Our new corporate headquarters.
      こちらでございます。私どもの新しい本社ビル。

Here we are. やってきました


自分の居場所をSNSなどで表現するときや、自分が来ているということを表現するときに使います、目的地に着いたことをつれに伝えるときに。

      Here I am, your new assistant.
      参りました。私が(あなたの)新しいアシスタントです。

      Here we are at the hotel. Wake up, everyone.
      ホテルに着いたよ。みんな、起きて。

Instagram で見かけそうな投稿:

      Here I am in sunny California.
      晴れ渡ったカリフォルニアにやってきました。

Here you go! はい、どうぞ!


露天で気さくな店主が料理を手渡す時に使いそうな表現ですが、普通に家族や友人同士でも使います。
       
      A. I'd like a hot dog, hold the mustard.
      B. Here you go.
      A. ホットドッグください、マスタード抜きで。
      B. はいどうぞ!

      A. Dad, can I have a glass of milk?
      B. Here you go.
      A. お父さん、牛乳が飲んでいい?
      B. どうぞ。

Here he goes again.


「またやっているよ」「また言ってる」というようなお決まりな行動や言動に対してのちょっと呆れたような表現です。

      A. I can't find my keys! Did you see my keys?
      B. Here you go again.
      A. 鍵がない?僕の鍵、見た?
      B. また失くしたのね。

      A. When I was a girl, I walked 3 kilometers to school.
      B. There she goes again.
      A. 私は子供のころ、3キロ先の学校へ歩いて登校してたのよ。
      B. また(この話が)始まった。

      A. Here I go again.
      B. Checking your ex-girlfriend's Instagram?
      A. おれ、まったやってる。
      B. 元カノのインスタをチェックしてるの?

普通の並びのセンテンスの間に、時々倒置文を入れると生き生きとした印象になります。ぜひ使って見てください。

Photo by Dale Brooks

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