2013年12月8日日曜日

伝わらない外来語(3)

Writing on her notebook.

日本人はいろいろな外来語を日常的に使っています。時々、外来語の解釈が本来とは違う意味をもってひとり歩きをすることがあり、それが英語への理解の妨げになることがあります。

日本語の解釈のままで英語として使うと、外国人にはなかなか理解してもらえないよう外来語をリストアップしました。

ノート


日本語で「ノート」というと学習するときに覚えておきたいことを書くための帳面のことを言いますが、英語では notebook といいます。多分その昔「ノートブック」という言葉が長すぎるということで、「ノート」になったと想像します。英語で note というのは notebook に手書きされている物(日本で言う「メモ」)のことを言います。

海外の文房具屋さんで "I would like to buy a note." というとすぐにはわかってもらえないかもしれません。漫画やアニメが好きな人は Death Note を知っていて、察しがつく外国人の方がいらっしゃるかもしれませんが、それに期待するよりも、


  I would like to buy a notebook.

と正しい英語で言った方がいいと思います。

Note の正しい使い方もは次のとおりです。a.は「notebookの中身」、b.は日本で言う「メモ」。

 a. I took some notes during History class.
    歴史の時間にノートをとった。

 b. Mom left a note on the refrigerator that she would be coming home late.
  お母さんが冷蔵庫に、今夜は帰りが遅いというメモを貼ってあった。

ノートは「メモ」、ノートブックが「帳面」です。

アクセサリー


日本では指輪、ネックレス、イアリングなどの宝石類のことを「アクセサリー」といいますが、英語ではもっと範囲が広くて、ベルト、バッグ、時計なども含みます。Accessoryというのは「付属品」という意味です。ファッション業界では洋服が「本体」だとすると、アクセサリーは身に付けるその他すべてを指します。複数形の accessories と使われることが多いです。

パソコンの周辺機器のことも accessories といいます。

「アクセサリーショップ」を英語は Accessories Shop と表記します。やはり宝石意外にいろいろな商品を売っています。宝石のみを販売しているのは Jewelry Store です。

洋服にいろいろなグッズを付け加えてさらにおしゃれにすることを accessorize といいます。

 c. I bought some accessories to go with my new dress: a belt, a scarf and a brooch.
    新しいワンピースに合うアクセサリーを買いました:ベルトとスカーフとブローチ。

  d. The lady at the boutique showed me how to accessorize with multiple necklaces.
      ブティックの女性がたくさんのネックレスを使った着こなしを教えてくれました。


(企業からの)プレゼント


プレゼントは「誕生日の贈り物」や普通「包装された箱に入っている贈り物」のことでたいていは個人から個人へ贈るものです。

企業からお客様へ贈るものは「レゼント」とは言いません。Gift や token of appreciation と言う方が自然です。Present というとお店がお客様と対等だと思っているような印象を与えます。もう少しへりくだって、 gift と言いましょう。

なぜこういうことを書くかというと、先日翻訳の依頼を頂いたお店の広告文の中の「これは当店からお客様へのささやかなプレゼントです。」という表現に違和感があったからです。英語に訳してみると日本語の印象とは全く違う、傲慢な印象になりました。

  e. As a token of our appreciation, we are giving away commemorative coffee mugs to all our customers.
     感謝を込めて、お客様に記念のコーヒー・マグをプレセントしています。

ルーズ


日本人がよくいう「彼はルーズな性格だから」などの「ルーズ」の意味を理解できるまで時間がかかりました。私は英語と同じような性的な意味を含んでいると思ったからです。

日本語ではルーズとは「締まりのないさま。だらしのないさま」ですが、英語で loose は promiscuousの類似語です。「性的に締りがない」というような意味です。外国人のことを間違えて loose というと 、名誉毀損で訴えられるかもしれません。

日本の「ルーズ」に近い英語は slack です。(興味深いことに slack は「ゆるい」という意味でで loose と同じ意味です。)「ルーズな人」という意味の英語は slacker です。「ルーズ」的な表現を使うより、具体例を上げたほうがルーズさが伝わることもあります。

  f. My brother often slacks off at work.
    兄はよく職場でサボります。

  g. I can't depend on the slackers at the factory.
     工場のる怠け者の従業員は頼りにならない。

  i. Amy has consistently been late for school.
    エイミーはずっと学校へ遅刻している。


ナイーブ


テレビで自分のことを「ナイーブな性格」だと言った男性芸能人にぎょっとしたことがあります。英語で naive というと決して褒め言葉ではないのですが、その人はちょっと得意げでした。

英語と日本語の違いをWikipediaで高説明しています。
ナイーブとは、「飾りけがなく素直な様」「純粋で傷つきやすい様」「繊細」という意味で使われる和製英語。なお、英語本来のnaiveは「うぶ」「世間知らず」「お人よし」「無警戒」「ばか正直」という意味を含蓄する。日本におけるナイーブはどちらかというとsensitiveに近い。
あまり英語でポジティブな意味では使われない形容詞です。成人男性は「ナイーブ」だと言われると怒るかもしれません。日本人が使う「ナイーブ」は sensitive (傷つきやすい)や、 unassuming (謙虚、控えめ)と表現した方がいいでしょう。

  j. I worry that my son can be a bit naive and too trusting of people.
    息子はちょっと世間知らずで人を簡単に信用してしまうことが心配です。

  k. She is so naive she believes everything she read on the internet.
     彼女は考え方が幼稚でインターネットで読んだことをなんでも信じる。




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