今回は give a yell
というイディオムをご紹介します。「エールを送る」という意味ではありませんが、覚えておきたい素敵なイディオムです。
Give a yell の意味
全く違う意味のイディオムですが、日本人が大切にする相手に気を使わせない優しさがこもった表現です。
to let someone know (especially if one needs something, could use some help,
etc.)
(必要なものがある時、助けが必要な時に)誰かに知らせる
この表現は「困ったことがあったら何でも言って」「必要なものがあったら遠慮せずに言って」などという意味ですが、「怒鳴る、叫ぶ」という意味の
yell
という言葉を使っているところが興味深いです。「困ったら、大きな声で呼んで」は「遠慮なんていらない」ということを伝えています。
大抵はこのパターンで使われますが、
give + 人 + yell
人に+ 助けを求める
間接目的語(人)なして使うこともできます。
「なんでも言って」
Give a yell は Twitter などのSNSでよく見かける表現です。
If you need anything, just give a yell.
なにか必要がことがあれば、(私に)なんでも言って。
I am right here. Just give me a yell.
僕/私はすぐそばにいます。なんでも言ってください。
If you need more information, give me a yell.
もっと詳しく知りたい方は、連絡をください。
不安を感じている人、手順がわからずに困っているユーザー、旅行先での過ごし方を知りたい人などに、色々な「助け」をオファーするときに使います。企業アカウントでは気さくな印象を与えるために用られる表現です。
Give me a yell で私が思い浮かんだ場面です。遠方から来た旅人を納屋に泊めてあげた農民が、必要なものがあったら何なりと声をかけて、と言います。
A. This is all I can offer you. Give a yell if you need anything.
A.
こんな場所しか(提供でき)ないが、なにか困ったことがあったら声をかけてくれ。
B. 泊めてくださってありがとうございます。
「母屋へ言ってノックをしなくてもいい、「ああああっ!」「おーい」など大きな声を出せば駆けつけるから」、と言って相手を安心させています。それだけ狭い敷地であるということもあるのでしょうが。
Merriam-Webster Dictionary
では新しい表現には使われ始めた時期が記されますが、give a yell に関してはありませんでした。多分古くから使われているのでしょう。
同意語
give a holler
Give a holler は give a yell
よりも「田舎感」があり、アメリカ中南部の住民や農家の人が使う印象が強いです。しかし、とても人懐っこい印象があるので、都会の人も使います。
Just give me a holler if you need anything.
If you feel anxious again, just give me a call.
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