2018年10月24日

「ケガをした」という動詞には目的語が必要 ~ ケガ関連(1)

She injured herself

英語の「怪我をした」という意味の動詞には目的語が必要な場合が多いです。3種類の目的語が存在するのでそれぞれの使い方をご説明します。

英語の「ケガをする」には目的語が必要


英語の「ケガする」という意味の動詞の多くはは他動詞なので、目的語が必要になります。動詞の目的語は
  1. ケガをした体の部位、
  2. ケガをした人物(主語とは別の人物)
  3. 自身(主語と同じ人物)
のいずれかです。まずは、injure (怪我をする)という動詞を使って3つの過去形の例を見てましょう。

目的語が体の部位


体の部位をケガしたと表現する時は 主語 + injured + 体の部位 のパターンを使います。
I injured my left leg.
左足を負傷しました。

He injured his wrist when he fell.
彼は転んだときに手首を負傷した。

他者にケガをさせた場合


「A が B にケガをさせた」と表現する場合は A + injured + B のパターンを使います。
Daisuke injured his teammate during practice.
ダイスケは練習中にチームメイケガをさせた。

Don't worry. You did not injure me. 
心配しないで。 あなたは私をケガを負わせていません。

自分のせいでケガした場合


自分の不注意でケガをした場合は 主語 + injured + 再帰代名詞 のパターンを使います。再帰代名詞は「~自身」という意味の代名詞です。

主語が代名詞の場合、I なら myself, them なら themselves と言う具合に正しく見合わせましょう。主語が人物の名前の場合は主語に合った再帰代名詞を使いましょう。
単数 複数
一人称 I myself we ourselves
二人称 you yourselfyouyourselves
三人称 he
her
it
himself,
herself,
itself
them themselves
He injured himself when he fell off the apple tree.
彼はりんごの木から落ちた時に、ケガをした。

Yukie has injured herself during softball practice.
ユキエはソフトボールの練習中にケガをしてしまったみたい。

小さな子供の場合は injure の代わりに hurt を使います。
What's wrong, Yukio? Did you hurt yourself?
ユキオくん、どうしたの?どこかケガをしたの?
Injure や hurt と再帰代名詞の組み合わせには具体性がないので、ケガの状態がわからない場合や、あまり詳しく話したくない時に便利な表現です。

いろいろなケガという意味のの表現


Injure や hurt 以外の動詞も見てみましょう。

やけどする burn


Burn には「火傷をする/させる」という意味があります。
He burned himself during a barbecue.
彼はバーベキューで火傷をしたんらしい。

Kayo is at the hospital. She has burned herself with a firecracker.
カヨは病院にいる。花火で火傷をしたみたい。

切り傷 cut


小さな切り傷の場合に cut oneself と言います。
Be careful not to cut yourself when you use the precision knife.
カッターナイフを使う時は手を切らないように気をつけましょう。
Cut +~self は自傷行為のリストカッティングの場合にも使われます。
I used to cut myself when I was a teenager. I usually wear long sleeves to cover my scars.
高校時代はリストカッティングをしていました。傷跡を隠すために長袖(の服)を着ています。

ひっかく scratch


「無意識のうちにひっかいてしまう」と言いたい時には scratch + ~self を使います。
A. What are these tiny mittens for?
B. They're for my baby. She sometimes scratches herself in her sleep.
A. この小さなミトンは何?
B. それは赤ちゃん用。眠っている間にひっかいてしまうことがあるので。

I scratched myself when I jumped over a fence.
フェンスを飛び越えた時に、ひっかいてた。

過去形、現在完了形の使い分け


現在完了形はケガをした直ぐ後や治療中に使うのが一般的です。日本語に訳す時は「してしまった」などと表現します。
Mom has injured herself and was taken to the hospital.
お母さんがケガをしてしまって、病院に搬送されたんだって。
過去形はしばらくしてからの表現です。
Mom injured herself while jogging yesterday. She required 4 stitches. 
昨日お母さんがジョギング中に4針縫うケガをした。
※英語で「4針縫う」は required 4 stitches (4針必要とした)と表現します。

Photo by rawpixel

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