今回はゾウさんに関するエセンシャルなイディオムを紹介します。日常会話だけではなく、ニュースやソーシャルメディア(SNS)にもよく登場するので、意味を知っておくと便利です。
タイトルの、「エセンシャル」の表記が気になりますでしょうか?日本では「エッセンシャル」と書くのが一般的ですが、エセンシャルの方がネイティブの発音に近いです。厳密に言うと、「イーセンシャル」が最も近くて、伝わりやすいのですが。
Elephant in the room 気になっていても話題にできない事柄
Weblio を調べると、「皆その問題を認識しているが、あえて触れようとしない」事柄と書いてあります。
ロシアの劇作家・文学者
イヴァン・クルィロフ、博物館へ行った男た細かい物ばかりに注目して、像がいることに気づかなかったという寓話が語源のようです。
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Banksy
の作品 Elephant in the Room
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この記事を書いている時期はトランプ氏の米国大統領就任前で、映画賞のイベントなどでは彼についての話題が正しく
elephant in the room となっています。その話題を避ける人が多い中、
あえて話題にする人が何人かいました。
その場に居合わせた人みんなが気になっているけど口に出せないことを会えて言及することを
address the elephant in the room
部屋の中の像について語る
ということをしています。
日常生活での elephant in the room というば、
- 上司の男性カツラ boss' toupee
- 青タンを作って帰ってきた息子 son who came home with a shiner
-
急に二重になったOL female office worker who suddenly got double
eyelids
などなどです。
例文は実際のニュース記事で使われているものをチェックしてください。:
Google ニュース検索: address the elephant in the room
White elephant もらって迷惑なプレゼント
古代のアジア各国(ビルマ、タイ、ラオス、カンボジア)では王から白い像を賜るのは名誉とされていました。しかし、像という動物は体が大きく、食費がかかるので、ケアが大変なため、手放しでは喜べない贈り物でもありました。聖なる生き物なので、死なせてはいけないというプレッシャーもあります。
現在では、もらって迷惑な贈り物という意味のイディオムとして使われています。米国ではクリスマスに
white elephant gift exchange
(白い像のプレゼント交換)をするパーティーが開催されることがあるようです。
I bought a whoopee cushion for the white elephant
gift party.
ホワイト・エレファントギフトパーティーのためにブーブークッションを買った。
Google 画像検索:
ホワイト・エレファントギフトのアイディア (一角獣の「お肉」、トイレ形コーヒーカップ、巨大グミ、等」
(ブーブークッションの画像の下のAmazonのリンクを辿っていただければ、色々な
white elephant に最適なグッズを見ることができます。)
Seeing pink elephants お酒やドラッグの影響で幻覚が見える
ピンクの像が見えるというのは、「アルコール飲料による酩酊や麻薬などによって起きる幻覚症状の婉曲表現」です。
冒頭のディズニー英画「ダンボ」場面はあまりにも有名ですね:
After five mugs of beers, he was seeing pink
elephants.
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