2016年4月2日土曜日

「黒糖」は英語でどういう?

元祖紅いもタルトの店 御菓子御殿

Brown Sugar ではありません



沖縄の黒糖がDNAに組み込まれている私ですが、大人になるまで、黒糖は英語で brown sugar という思い込んでいました。

6年ぐらい前、英語講師をしていた頃に、米国人の同僚に「どうして生徒たちは黒糖のことをbrown sugar と訳すの?」と聞かれました。

実は私もそうだと思っていたと答えると、彼は「黒糖は raw sugar って言うんじゃないかなぁ。」と言いました。

すぐにネットで調べてみると、確かに brown sugar と黒糖は別ものでした。



ブラウン・シュガーと黒糖の違い


Wikipedia の 黒砂糖よると、
黒砂糖をbrown sugarと訳している和英辞典もあるが、これは多少糖蜜を残して精製した三温糖や赤砂糖、主にコーヒー用に用いる結晶状のコーヒーシュガーなどのことである。
と説明しています。

まず白いお砂糖(グラニュー糖など)と黒糖の違いはなんでしょう?Wikipediaによると、グラニュー糖は精製されていて「最高純度の糖液からつくられる無色結晶状の砂糖」だそうです。

黒糖は精製されていなく、サトウキビの搾り汁だけを煮沸濃縮以外の加工をせず製品化したもの、とのこと。精製していない黒糖にはカルシウムやミネラルがたっぷりと含まれているのでとてもヘルシーだと言われています。

ブラウン・シュガーは何かというと、一度精製した砂糖に、精製した時に取り除いた molasses廃糖蜜)を加えて作るさらさらとした薄茶色のお砂糖で、グラニュー糖にはない独特の風味が特徴です。

ブラウン・シュガーと黒糖は製造工程が根本的に違っていて、味や、形状、用途が異なります。

ブラウン・シュガー(Amazon


黒糖は raw sugar 


黒糖は英語で raw sugar または、sugar in the raw といいます。

ここでの raw は「生」ではなく、「精製されていない」という意味で使われています。

沖縄の名産品の黒糖は Okinawan Raw Sugar と訳すといいでしょう。形状によってこういう呼び方もできます: 
  • raw sugar morsels  (小片)
  • raw sugar chunks (塊)
  • powdered raw sugar (粉末)
近年では、健康のために白糖やブラウン・シュガーの摂取を控える傾向があります。黒糖、または黒糖を含む食品や飲み物には

  Raw cane sugar
  サトウキビ黒糖

  With raw sugar
  黒糖入り

と明記するといいでしょう。

純黒糖は希少


先日、黒糖を展示販売している方がこっそり教えてくれましたが、100%の黒糖は珍しいとのこと。コストが関係しているようです。

沖縄県黒砂糖共同組合のサイトによると:

近年、黒糖需要の増大に伴い、粗糖や糖蜜で製造されたものや、さらに輸入糖などを加えて黒糖に似せた商品が出回っております。
外見は黒くても風味や成分が異なりますので、お買い求めの際にはご注意ください。
商品のパッケージの表示を確認することいいとのこと。

  1. 黒糖 さとうきびから作ったもの。(原産地を表示する。)
  2. 加工黒糖 原材料が黒糖・粗糖・糖蜜など
  3. 加工糖・再製糖 原材料に黒糖が使われてなく粗糖・糖蜜のもの


わからない時は、お店の方に確認するといいでしょう。


米国では黒糖の販売は禁止されている?


Sugar in the Raw は米国の黒糖の商品名ですが、本当の意味での黒糖ではありません。(公式ページ: In the Raw) 米国食品医薬品庁(FDA)のコンプライアンス・ポリシー・ガイドによると、未精製の砂糖(raw sugar)には汚れ、ドロ、腐敗物などが混入している可能性があるので人間の食用の販売することを禁止しているとことです。厳密に言うと、 Sugar in the Raw はブラウン・シュガーに分類されると思います。
Source: CPG Sec. 515.400 Raw Sugar


考えてみたら、アメリカの観光客向けに「日本で本格的な黒糖を食べよう!」と宣伝してもいいのかもしれません。喜ばれるかもしれません。

関連記事; 「三温糖」は英語でどういう?もしや、Brown Sugar?



参考にした記事:

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