2016年3月9日

Taste を使わずに「おいしい」を表現する ~ The cake was heavenly.

So yummy.

「美味しい」という意味で good taste! などと褒めてももあまり喜んではいただけません。英語で美味しいは taste だけではないからです。



「おいしい」というのはあまり taste で表現しない


It was good taste. はNGです ~ 五感を使った表現 という記事を書いた時には"It was good taste." が間違っていることを説明しました。当時は 気づかなかったのですが、よく考えてみたらネイティブスピーカーが「料理がおいしい」という時にあまり taste ということばを使いません。It tasted good. 自体がちょっと不自然な表現なのです。

元来taste というのは「どんな味」なのかを表現するために使います。

  It tastes too sweet.
  甘すぎます。

  It tastes spicier than I imagined..
  想像以上に辛かった。

  This tastes like cod.
  たらのような味がする。

  It is tasteless.
  何の味もしません。


日本語で「いい味がする」と言わないように


美味しいというのは当て字だと聞いたことがあります。(美味しいの語源)美味しいと言う言葉が「おいしい」の英語が good taste だと誤解されるようになったような気がします。

日本語でこういった会話はあまりないですね:

  Q. どんな味がしますか?
  A. いい味がします。

ネイティブの日本人の会話ではありません。

こちらの方がもっと自然だと思います:

  Q. この料理、どう?
  A. とても美味しい。

この言い方を英訳すれば、正しい表現ができます。

  Q. How is the dish?
  A. It's delicious.



「美味しいです」を自然な英語で表現する


It's great!

上の例文のように「美味しいです」は 主語+be動詞+形容詞 が基本です。

  It's so tasty. (so は「なんと」と言う意味です)
  It's quite yummy. (quite は「かなり」や「結構」)
  It's excellent.

Delicious の類似語がこの英語のページにリストアップされています。(オレンジ色の単語です。)ピンと来た単語は英和辞書で調べて、しっくり来たものをあなたのボキャブラリーに加えて活用してください。

I love it!

I love it (大好きです!)と目を輝かせて言うのは最高の褒め言葉です。

  A. How do you like the cupcake?
  B. I love it!
  A. カップケージはどうだった?
  B. すごく好き!(=大好き)

「いかがですか」と質問するときは

  How do you like it?
  いかがですか? (気に入っていただけましたか?)

と聞きましょう。

【重要】注意していただきたいのは I love it. は日本語の「好きです」に近いということ。 I like it. と答えると「まあまあです」「それほで好きではありません」と意味に聞こえるのであまり使わないほうがいいと思います。

I love it!の他に使える表現は:

  It's the best cupcake I've ever had!
  今までに食べたカップケーキでは一番だった!

  Your cupcakes are the greatest.
  あなたのカップケーキはどれも最高。

  It was amazing.
  最高だった。

  The cake was heavenly.
  ケーキはこの世のものと思えないほどおいしかった。

  Can I have another?
  おかわりしていい?


なぜ taste を使わない?


料理というものは五感で楽しむものです。

  • 味覚で料理の味を楽しみ、
  • 嗅覚で香りを楽しみ、
  • 触感で料理の温度や歯ごたえを楽しみ、
  • 音感で「さくさく」「ぱりぱり」などの音を楽しみ、
  • 視感で料理の彩りや盛り付けを楽しみます。

料理を評価するのは taste だけで表現することはできないものです。味だけを評価すると、料理を作った人の盛り付けの美しさ、焼き上がりの工夫や香りへのこだわり、説妙な食感等を完全に無視することになります。

It tasted good. (味よかった)は意外に失礼な言い方なのかもしれません。

Photo by Jose Assenco





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