2014年1月9日

年賀状をはじめて英訳した思い出

午年の年賀状のサンプル画像。
Image source: Kooss
20代の頃の職場でのやり取り。年賀状に出てくる表現を英訳するのに苦心した思い出です。


「お世話になりました」は英語で?

20代の頃に努めていた会社の営業部の男性から、お客様へお出しする年賀状を英文に訳してほしいと頼まれました。

私はそれまでに何度か年賀状を出したことがありましたが、お手本を見ながらすべて日本語で書たことはあっても、英語で年賀状を書いたことはありませんでした。

私は営業の男性が書いた日本語を一行ずつ訳してはじめました。

一行目は簡単に訳せました。Happy New Year.

二行目は「旧年中はお世話になりました。」

私「お世話になったってどういうこと?」意味はなんとなくわかっていたのですが、英語でどうひょうげしていいのかわかりませんでした。


営業部の男性「お世話に?普通にお世話になりました、と訳したらいいんじゃない?」

私「なにかしてくれということ?どんなこと?」

その当時私はアメリカンスクールを卒業して2年目で日本語は日常会話は普通に出来ましたが、翻訳するほどの日本語のボキャブラリーはありませんでした。

営「それはいろいろだよ。ご来店くださったり、うちの季刊誌に広告を載せてくださったり。去年お見えになってないお客様にはまた来ていただきたいという意味も込めている。」

私「お世話になっている、ってそんなに色々な意味があるの?英語でそんなことばあるかな?」

私はまだ「曖昧」という単語を知りませんでした。

私「これは辞書で調べてみますね。次は?」と原稿に目をやりました。

その頃インターネットは愚か、パソコンもありません。モニターがないIBMのメモリー付きタイプライターが最新機器でした。調べ物は本が中心で場合によっては専門家に電話を入れたりしていました。

私は英語は英語、日本語は日本語と別々に覚えるので、頭の中で訳すことは普段ありません。翻訳す必要が有るときに初めてその言葉の対訳がボキャブラリーにないと気づくことは多々あります。

外部サイト: ネイティブに送りたい英語で新年の挨拶フレーズ15選

よろしくおねがいします?

原稿には「本年もよろしくお願いします。」と書いてありました。

私「何をよろしくお願いするの?」

営「旧年中にお世話になったことだよ。」

私の混乱ぶりから、これも訳せないとこを察してもらえました。

営「じゃあ、聞くけど。欧米では年賀状になんて書くの?」

私「あれ?欧米で年賀状ってあったかな?聞いたことがないな。」

念の為に会社でパート努めしているアメリカ人女性(米軍将校の奥さん)に聞いたら、New Year's Card は聞いたことがないとの返事でした。彼女は知り合いの奥様方にも電話を入れて、誰も出したことがないと確認してくれました。

しかし、クリスマスカードにMerry Christmas and a Happy New Yearと書くことはあるとも言いました。

彼女に営業の男性が表現したいことを説明してみたら、あまり英語ではそんな挨拶をしないと行ってくれ、はじめて彼は納得ました。そして、3人で知恵を合わせて、こういう文章にしました。

Best Wishes for the New Year.
(新年が幸運でありますように。)

その次に最初の日本語の文が続きます。

私が所属していた部所はもうなくなっているようですが、その会社では今でもこのパターンで年賀状を出しているようです。

今のところ私としては、年賀状は日本語で書くものだと思います。英文を一行添えるのはOKですが、「お世話になりました」や「よろしくお願いします。」というようなことを英語で書いてもと伝わらないと思います。

米国でも New Year's Card


外国人にはクリスマスカード、日本人には年賀状でご挨拶するといいかもしれません。

ただアメリカでも New Year's Card が注目されているようです。クリスマス前に忙しくカードを書いて送るよりも、クリスマスはリラクッスして新年にカードを出すことを提案する記事をたくさん見つけました。それらの英文を参考にして、新しい英文の年賀状を書くといいでしょう。

クリスマスをゆっくり過ごせるようにNew Year's card を出そう、と提案する記事。

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